sirokumaさんのいる異世界

気の向くままに書いた。近畿や兵庫県が多い。

むかしむかし

「山寺の和尚さん」事件

それは、昔々、私がまだ高校生だった頃の話である。 ある天気のいい日に、散歩でも行こうとしていたところ、家の裏手で知り合い?の猫に出会った。猫が私の方に寄ってきたので、私は猫を抱き上げた。その瞬間頭の中に童謡が走った。 「山寺の 和尚さんは 毬…

バスケットボール部夏合宿

私の所属していたバスケット部は、夏と冬に合宿がある。夏にある合宿を夏季合宿と言い、毎年、どこかの温泉を探して、汗をかいて練習した後、熱い温泉に入って、我慢強くなる訓練をするのである。 合宿の最終日には、OBとの試合が予定される。OBとの交流…

ガラガラヘビがやってくる

あれは何年前だったのだろうか。かれこれ20年以上前の話だったのか。私は六甲山系のごろごろ岳から北へ尾根沿いを歩いていた。周りには他の人はいなかった。 この日は結構な距離を歩いていたが、ルンルン気分だった。初夏で天気が良く、少し暑いが涼風が吹…

ペンギンさんの日

ずっとずっと昔の話である。認知症(当時は単に老人ボケと言っていたが)で死んだじいさんが、まだ元気な頭だった頃であるから、小学校の頃の話ではないだろうか。 私の実家は船上城の近くだった。その頃、明石の海岸沿いの市役所があったあたりに、小さい水…

明智光秀の怨念

まず、最初に言っておかなくてはならない。この話は日本史に基づいて書いている。たとえあなたが知っている日本史と違ったとしても、それはそれとして、笑って見逃してもらいたい。なにしろ、ここは異世界なのだから。時は1582年のことであった。もっとも当…

早慶戦の夜のできごと

それは私が大学に入学した年のことである。われわれは早慶戦を見に行った。野球の早慶戦である。われわれはバスケであるが仕方がない。 なぜなら、先生が早慶戦を見に行くために講義が行われないからだ。野球の試合は9回に満塁ホームランを打ったがそれまで…