sirokumaさんのいる異世界

気の向くままに書いた。近畿や兵庫県が多い。

バスケットボール部夏合宿

私の所属していたバスケット部は、夏と冬に合宿がある。夏にある合宿を夏季合宿と言い、毎年、どこかの温泉を探して、汗をかいて練習した後、熱い温泉に入って、我慢強くなる訓練をするのである。

 

合宿の最終日には、OBとの試合が予定される。OBとの交流を図ろうというのが表の目的だが、本当はOBが来るようにしておいて、OBのおごりで飲み歩くのが目的である。社会人はさすがに太っ腹である。毎日毎夜12時近くまで飲み歩くのである。私は酒が強いので翌日に残るようなことはないが、酒が弱い者には地獄の合宿である。

 

合宿は1週間行われる。金のあるOBは初日から参加しているが、貧乏なOBは前日宿入りとなる。練習は、朝飯・午前中の練習・昼飯(ビール付)・午後の練習・夕食(ビール付)・飲み屋のパターンが1週間続くことになる。私は朝飯前にその辺の見物を兼ねて走っていたが、そうでない者もいるのだ。

 

私が2年生の時である。行き先は群馬県のとある温泉だが、群馬県には温泉が多い。どこの温泉に行ったかは考えてみてくれ。手掛かりは出していないので、まず当たることはないと思う。ヒントは体育館がある温泉である。

「そんなもんなんぼでもあるわ」

と思う人もいるだろう。その通りである。なんぼでもある。

 

私の後輩にSがいた。後輩だから1年生だが、私より年上である。普段は私の方が偉そうにしているが、酒を飲むと「年下のくせに」とからむ質の悪い奴だ。

Sも選手だから当然練習の前日に宿入りした。どうも東京から車で来たらしい。さて、からみ酒のSはOBに連れられ数人で飲みに出た。どうもOBもからまれたらしい。OBはSの機嫌を取ろうと酒を注ぎまくり、Sは喋られないほどに酔ってしまった。完全に酩酊状態でとりあえず布団に放り込んで、その夜は寝かせた。

 

翌朝Sは二日酔いで起きられなかった。私たちが午前中の練習をして旅館に戻る途中で、Sに出会った。午前中の練習はもう終わったというと、私たちと一緒に旅館に帰った。Sはまだ前日の酒が残っているらしく、あまり昼食は食べなかった。

「お前は練習してないんだから、ビールぐらい飲め」

とOBに言われると断るわけにもいかない。昼からの練習にもSは出てこなかった。Sは旅館で寝ていた。夕食にも起きて来なかった。OBが、

「オイ、今日も行くぞ」

とSを引きずって飲み屋街に出て行った。

 

当然、Sは翌日も二日酔いで練習に参加しなかった。昼飯にビールを飲まされて再びつぶれ、午後の練習もお休み。日も暮れかかる頃になると、OBのお相手が待っている。Sはこれで1週間過ごした。練習もせずに酔いつぶれにやって来た訳である。最終日だけは試合なので許してもらったらしい。昼から試合だけ参加していた。

 

彼にとっては貴重な体験となっただろう。帰りの車も他の友人が運転して帰ったらしい。Sはそれからからみ酒がひどくなった。

ところで私たちは何部だったんだろう。飲酒部ではなかったと思う。

 

 


 

 

Sは一週間二日酔いを続けたが、どうすればよかったのだろうか?

 

 

 

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