sirokumaさんのいる異世界

気の向くままに書いた。近畿や兵庫県が多い。

早慶戦の夜のできごと

それは私が大学に入学した年のことである。われわれは早慶戦を見に行った。野球の早慶戦である。われわれはバスケであるが仕方がない。
 
なぜなら、先生が早慶戦を見に行くために講義が行われないからだ。野球の試合は9回に満塁ホームランを打ったがそれまでに8点ほど点差がついていたので負けてしまった。もう1本満塁ホームランが出れば追いつくのに。
 
われわれは悔しい顔をしていたがどうせ他のクラブのことである。そういえば試合前に野球部員(レギュラー)が雀荘に来ていたが、野球部は麻雀禁止じゃなかったっけ。まあどうでもいいや、酒が飲めれば。

ここで、気づかれたひともいると思うが、私は大学1年なのに飲み歩いていいのかということである。心配ない。私はこの時18歳だったが、酒は14歳から飲んでいる。特に受験勉強になると、アルコールが入った方が覚えやすい気がする。

ということで、われわれは​新宿でべろべろになるまで飲んでしまった。金を払った覚えもない。飲み屋を出ると外は早稲田の連中ばかりである。校歌や応援歌を歌っているからすぐわかる。
 
気がつくとわれわれは歌舞伎町の プール 噴水に来た。そのとき アホ 学生が プール 噴水に飛び込んだ。

私もついつられて、「第一のコース 教育学部 Junkoちゃん いきまーす」と言って プール 噴水に飛び込んだ。
 
私は拍手喝采を浴びたが、なぜか服がずぶ濡れになっていた。その上、靴が片方なくなった。後日、腕時計が止まったまま動かなくなっているのに気が付いた。
 
私の後に飛び込んだ奴の中にプールの底で頭を打ったアホが出たらしい。「うつ伏せのまま浮いてきたぞ」「救急車を呼べ」とかの声が聞こえる。新宿駅に戻る交差点で救急車とすれ違った。
 
新宿から高田馬場まで山手線に乗った。電車はかなり混んでいたが、なぜか私の近くには誰も来なかった。服や髪の毛から滴り落ちる水がうっとおしい。ふと気が付くと、片足が裸足になっていた。どこで靴を脱いだのか覚えていなかった。
 
帰りに高田馬場で変な男にからまれたが、急所に5~6発入れると泡を吹いておとなしくなった。私は気が小さいので急所に1発だけでは不安なのである。やはり、先手必勝である。

翌日だったか翌々日だったか、早慶2回戦を見に行った。野球観戦よりバスケの練習の方がいいのにと思ったが、酒宴があるのでついつい野球を見に行ってしまった。試合の結果は覚えていない。
 
新宿で酒を飲み早稲田の学生に押されて歌舞伎町のプールまで来たが、プールには水がなく、「飛び込み禁止」の紙が貼ってあった。なんでも早慶1回戦の時にプールに飛び込んで底で頭を打ち、失神して溺れて救急車で病院送りになったアホがいたらしい。顔を見てみたいものだ。

仕方がない、次の店に行こうぜ。そして今日も新宿の夜は更けていく。
 
 
二日酔い防止には効きますが、プールの底で頭を打った場合は、残念ながら効きません。

ハングオーバープラスパッチ(二日酔い予防)[パッチMD社製]

 

 

 

 二日酔い予防パッチ (Bytox Hangover Patch) 

 どちらも貼り薬です。飲んだら喉とか胃が痛むかも知れません。